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篆刻雑記(十一)

御璽について

内印(天皇御璽)は捺す時に天皇の勅裁を仰ぎ御前で捺されるほど国で最も重要な印なのですが、奈良時代などには天皇の尊厳を示すためと文書の改竄を防ぐため、唐の方式にならい公文書の字面にくまなく捺されるなど使用量が多く、永年の間には磨耗し幾度か改鋳されています。古文書などに捺されている「天皇御璽」の印影は少なくとも六種類以上あるようです。今のところその印影の現存最古のものは、天平感宝元年(七四九年)の『聖武天皇勅書』で、その七年後に書かれた『東大寺・法隆寺献物帳』も同一印によるものです。ほかに平安時代のものが二種、江戸時代のものが一種、明治年間の銅印・石印・金印などが知られています。

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